年間行事案内

一月修正会修正会とは年初めのお経です。
三月春季 お彼岸春分の日のお中日の前後3日。
五月施餓鬼会毎年、五月の第二土曜日に法要を執り行います。
七月お盆13日~15日 お盆の棚経。
九月秋季節 お彼岸秋分の日のお中日の前後3日。
十月十夜放生会毎年、十月十八日に法要を執り行います。
十二月治めのお経31日の夜中に治めのお経を勤修いたします。

大施餓鬼会法要

毎年、五月の第二土曜日に法要をお勤めしております

お施餓鬼の起源

お施餓鬼の由来は「救抜焔口餓鬼陀羅尼経」(くばつえんくがきだらにきょう)と言うお経に説かれています。あるときお釈迦さまの弟子の一人、阿難尊者(あなんそんじゃ)が修行をしていると目の前に餓鬼が現れ「お前の命はあと3日だ。」と告げました。阿難はすぐにお釈迦さまのもとへ行き、どうしたらよいか尋ねます。するとお釈迦様は「餓鬼に施しをしなさい。施しを行えば餓鬼は飢えから逃れ、あなたの命も助かるであろう」と説かれました。阿難がその通りにすると餓鬼たちは救われ、阿難の命も長らえたと伝わります。

餓鬼とは

餓鬼(がき)とは、生前の悪業の報いで地獄に落ちた魂が鬼となってしまったもののことです。
餓鬼のいる地獄を「餓鬼道」と言い、六道の一つです。餓鬼は手に取った食べ物や飲み物が火に変わってしまう為、常に飢えに苦しんでいます。

施餓鬼会とは

浄土宗では、お念仏の教えに出会い、お念仏をお唱えしたご先祖さまは阿弥陀さまのお導きによって極楽浄土に往生いたします。しかし、お念仏に出会えなかったものは、餓鬼の世界に生まれ変わっているかもしれません。
浄土宗のお施餓鬼は、そのような方々とお念仏との縁を繋ぎ、極楽浄土に往生してもらうため、そして、餓鬼を供養することによって得られる功徳を、極楽浄土にいるご先祖さまや大切な方に振り向けるためといえます

十夜放生会

毎年、十月十八日に法要をお勤めしております

十夜放生会とは

十夜放生会とは「十夜会」と「放生会」を併せた法要です。

十夜会とは

十夜会は正式には「十日十夜法要」と言い10月から11月にかけて浄土宗寺院で執り行われる秋の念仏行事です。浄土三部経の経典の一つ『無量寿経』の一節には、「娑婆世界(現世において)十日十夜の間、善行を修めることは、仏の世界で千年にわたって善行に励むよりもすぐれている」と説かれています。
この世界での修行が仏さまの世界で千年間修行する以上の功徳がある、と説かれている理由についても同じく『無量寿経』によれば、仏の世界には修行を修めるものが数多くおり、煩悩など妨げとなるものがなく自然に功徳が積める修行しやすい環境である。しかし、この娑婆世界は煩悩や苦しみ、悪い行いに満ち溢れており、一日たりとも心が休まることがない世界だから、と説かれています。

その昔は十日間執り行われおりましたが、次第に3日となり、現在では1日で法要をお勤めしております。

放生会とは

放生会とは、捕らえた魚や鳥などの生き物を野に放し、殺生を戒める儀式でございます。
我々の命というのは、生き永らえる為に魚や鳥、家畜などたくさんの命の上に成り立っております。
命ある生物に感謝をする仏教儀式でございます。

当寺では主に魚類(鯉、鰻、メダカ、ドジョウ)を清め、法要後、川や池に放生しております。